外壁塗装の助成金・補助金2026|国の制度で出るか・自治体の違い・申請は工事の前か後か

外壁塗装に使える助成金は、国の制度より、自治体の制度で探すものです。国の住宅リフォームの補助金(みらいエコ住宅2026事業)の工事メニューには、塗装という項目がありません。一方、杉並区は外壁の高日射反射率塗装を対象にしていますが、世田谷区は令和8年度に外壁塗装を対象から外しました。対象になるか、いくらか、いつ申請するかは、お住まいの自治体と年度で変わります。ここでは、国の制度、世田谷区と杉並区の例、申請の流れ、自分の自治体の調べ方を、公式の表示で整理します。

国の補助金は、外壁塗装に使えるか

国は「住宅省エネ2026キャンペーン」として、リフォームを対象に4つの補助事業を行っています(国土交通省・環境省・経済産業省)。このうち外壁に近いのは、国土交通省のみらいエコ住宅2026事業です。公式サイトには、次のように書かれています。

  1. 工事メニュー:補助対象工事は、開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、高効率給湯器などの設備、子育て対応改修、バリアフリー改修など9つです。塗装という項目は載っていません。
  2. 外壁に関わるもの:躯体の断熱改修です。外壁、屋根・天井または床の部位ごとに、最低使用量以上の断熱材を使う改修が対象です。
  3. 要件:平成28年以前に新築された住宅で、外皮に面する開口部がある1つの居室で、決められた組み合わせの工事(要件化工事)を行うことが条件です。補助額が5万円に満たないときは、交付申請ができません。
  4. 契約と着工:登録した事業者と工事請負契約を結ぶ必要があります。工事請負契約より前に工事に着手した場合は、対象になりません。
  5. 期限:工事着手は遅くとも2026年12月31日まで、交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日まで(予算の上限に達した時点で終了)です。

つまり、外壁を塗り替えるだけの工事は、国のみらいエコ住宅2026事業の工事メニューに載っていません。窓の断熱改修や給湯器の交換と組み合わせる工事は別の話で、給湯器は給湯器の補助金2026にまとめました。外壁の塗装そのものに使える助成金は、自治体の制度を探すことになります。

自治体の制度は、どう違うか(世田谷区と杉並区)

東京23区のうち2区を、令和8年度の公式の表示で並べました。同じ東京都内でも、外壁塗装が対象かどうかが違います。

制度外壁・屋根の塗装申請の流れ
みらいエコ住宅2026事業(国) 工事メニューに塗装の項目なし。外壁は断熱材を使う改修が対象 登録事業者と契約。申請は事業者が工事完了後に行う
世田谷区エコ住宅補助金 外壁塗装は令和8年度から対象外。屋根の高反射改修は対象 契約後に事前登録。工事と支払いの完了後に交付申請
杉並区エコ住宅促進助成 高日射反射率塗装(屋根・外壁)が対象 工事と支払いの完了後に申請

出典:住宅省エネ2026キャンペーン、みらいエコ住宅2026事業、世田谷区、杉並区の公式サイト(2026年10月3日確認)。

世田谷区の令和8年度の対象工事は、窓の断熱改修・高断熱ドアの設置・高断熱浴槽の設置・屋根の高反射改修の4項目です。令和7年度に対象だった「住宅の外壁塗装」は、令和8年度は対象になりません。屋根の高反射改修は、日射反射率(近赤外線)50%以上の塗料を使う塗装工事などで、補助額は後期受付(令和8年10月1日以降)から10万円です(変更前は7万円)。区内に住民登録がある個人が、区内の施工業者と契約することが条件です。

杉並区は、屋根と外壁の高日射反射率塗装を、既存住宅について対象にしています。助成額は助成対象経費の20%で、屋根・外壁合わせて限度額15万円です。日射反射率が近赤外線領域で50%以上の塗料が条件で、既存の屋根の上に金属部材などを被せるカバー工法や重ね葺きは対象外です。助成対象経費には、材料費、塗装工事費、高圧洗浄費、足場や養生などの仮設工事費が含まれます。

どちらも、遮熱のように省エネ効果のある塗料が条件です。色や塗料の種類で対象外になることがあるため、塗料を選ぶ前に、自治体の条件を確認してください。

申請は工事の前か後か、誰がするか

「施工前に申し込まないといけない」制度と、「工事と支払いが終わってから申請する」制度があります。上の3つでも、流れが違います。

  1. 国(みらいエコ住宅2026事業):契約の前に着工しないことが条件です。交付申請は、登録した事業者が工事の完了・引渡し以降に行い、補助金は工事代金の一部への充当か現金で還元されます。発注者が自分で申請することはできません。
  2. 世田谷区:工事契約のあとに「事前登録」が必須で、この登録で補助金の予算枠が確保されます。工事と支払いが終わってから交付申請をします。事前登録をしていないと、交付申請はできません。
  3. 杉並区:工事と支払いが完了した後に、必要な書類をそろえて申請します。申請者または代行者(施工者、販売店など)が、窓口か郵送で提出します。受付は令和9年2月26日までで、予算枠に達した時点で終了します。

契約を結んだあとで「対象外だった」とならないよう、見積もりを取る段階で、助成金を使う前提であることを業者に伝えてください。登録の要る制度では、業者が登録しているかどうかで使えるかが決まります。国の制度と、国費が充当されていない自治体の制度は、併用できると国のページに書かれています。

自分の自治体の制度は、どう調べるか

自治体の制度は、年度ごとに変わります。次の順で確かめると、見落としが少なくなります。

  1. 検索サイトで探す:住宅リフォーム推進協議会の「地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト」は、都道府県から市区町村ごとの制度を探せます。支援分類に「省エネルギー化(窓・壁等の断熱化、省エネ設備の設置等)」があり、制度の数は計8227件でした(2026年10月3日の表示)。国の住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトも、地方公共団体の制度の確認先として、このサイトを案内しています。
  2. 市区町村の公式サイトで、最新の年度の案内を読む:検索サイトの内容は、市区町村の案内より古いことがあります。「市区町村名+住宅 省エネ 助成」などで探し、令和8年度の案内であることを確かめてください。世田谷区のように、前年度に対象だった工事が外れる例があります。
  3. 対象の塗料・色を確かめる:杉並区のように、日射反射率が条件の制度では、塗料のカタログで性能を確認できることが求められます。
  4. 国費が充当されている制度かどうかを確かめる:国費が充当された自治体の制度は、国のキャンペーンの各事業と併用できません。

よくある質問

Q. 外壁塗装だけで、国の補助金は出ますか?

A. 国土交通省のみらいエコ住宅2026事業の補助対象工事のメニューは、開口部の断熱改修・躯体の断熱改修・エコ住宅設備の設置など9つで、塗装という項目はありません。外壁に関わるのは、断熱材を使う躯体の断熱改修です。また、補助を受けるには、外皮に面する開口部がある居室で、決められた組み合わせの工事(要件化工事)も行う必要があります。外壁を塗り替えるだけの工事かどうかを、リフォーム業者に伝えて確かめてください。

Q. 遮熱塗料や断熱塗料なら、助成金の対象になりますか?

A. 自治体によります。杉並区は、日射反射率が近赤外線領域で50%以上の塗料を使う高日射反射率塗装(屋根・外壁)を対象にしています。世田谷区は令和8年度、外壁塗装を対象から外し、日射反射率50%以上の塗料を使う屋根の塗装などを対象にしています。同じ遮熱の塗装でも、外壁が対象かどうかは自治体で違います。

Q. 工事を契約したあとや、工事が終わったあとでも申請できますか?

A. 制度で違います。国のみらいエコ住宅2026事業は、工事請負契約より前に工事に着手した場合は対象になりません。世田谷区は工事契約のあとに事前登録をして、工事と支払いの完了後に交付申請をします。杉並区は、工事と支払いが完了した後に書類をそろえて申請する流れです。「施工前に申し込まないといけない」制度もあるため、契約の前に、申請の流れを自治体に確かめてください。

Q. 助成金は自分で申請しますか?

A. 制度で違います。国のみらいエコ住宅2026事業は、登録した住宅省エネ支援事業者(工事施工者等)が交付申請を行い、工事発注者が自ら行うことはできません。杉並区は、申請者または代行者(施工者や販売店など)が書類を提出するとしています。登録済みの業者かどうか、代行してもらえるかは、見積もりの段階で聞いてください。

Q. 国の補助金と自治体の助成金は、一緒に使えますか?

A. 国のみらいエコ住宅2026事業のページには、地方公共団体の補助制度は、国費が充当されているものを除き併用できると書かれています。国費が充当された制度は併用できません。どちらにあたるかは、自治体に問い合わせて確かめてください。

Q. ヌリカエの助成金診断を使えば、必ず助成金が出ますか?

A. 必ず出るとは言えません。ヌリカエの診断ページの説明は、質問に答えると「使える可能性のある助成金をチェックできる」というものです。助成金は、遮熱・断熱塗料など省エネ効果のある工事を条件とする自治体が多く、条件も金額も自治体ごとに違います。最新の条件は、お住まいの自治体でご確認ください。

参考・出典

※対象・金額・期限・申請の流れは、各公式サイトの2026年10月3日時点の表示です。世田谷区と杉並区は例で、お住まいの自治体では制度の有無も条件も違います。最新の内容は、国の公式サイトとお住まいの自治体の案内でご確認ください。

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