転職回数の平均は?年代別の転職率と年収アップ割合【雇用動向調査】
「転職回数の平均」そのものは国の統計で公表されていません。代わりに1年間に転職した人の割合(転職入職率)で見ると、令和7(2025)年は9.9%(男性9.1%・女性10.7%)でした(厚生労働省「雇用動向調査」)。年代別・男女別の内訳と、転職で年収が上がった割合をまとめました。
転職回数の平均は非公表。近い指標は「転職率」
総務省「就業構造基本調査」や厚生労働省「転職者実態調査」は転職の有無・理由を調べていますが、一人あたりの転職回数の平均値・分布は公表していません。もっとも近い公的統計は、厚生労働省「雇用動向調査」の転職入職率(在籍する労働者のうち、その1年間に転職して入社した人の割合)です。
令和7(2025)年は、在籍する労働者のおよそ10人に1人がその1年間に転職を経験しています。生涯の転職回数は年齢を重ねるほど積み上がっていくため、この転職率を年代ごとに追うと「自分の年代は転職が多い時期かどうか」の目安になります。
年代別・男女別の転職率
年齢階級別に転職入職率をみると、20代前半をピークに年齢とともに下がり、60代で再び上がる形になります。25〜59歳の間はすべての年代で女性が男性を上回っています。
最も転職率が高いのは、男性が「20〜24歳」(16.5%)、女性が「25〜29歳」(17.1%)でした。40〜50代前半でいったん落ち着いた後、60〜64歳で男性11.3%・65歳以上で男性10.5%と、定年前後の再就職を反映して再び上昇します。
転職で年収は上がるか(年代別)
令和7(2025)年の転職入職者のうち、前職の賃金と比べて「増加」した割合は40.8%、「減少」は31.0%、「変わらない」は25.5%でした。「1割以上の増加」は28.2%、「1割以上の減少」は21.9%で、増加が減少を9.8ポイント上回っています。
年代別に見ると、45〜49歳までは「増加」が「減少」を上回りますが、50〜54歳以降は逆転し、「減少」の割合が高くなります。60〜64歳では減少が54.3%に達し、増加(21.1%)の2倍を超えます。若いうちの転職ほど年収アップにつながりやすく、50代以降は年収以外の条件も含めた判断が必要です。
次に確認したいこと
「増加」に入る目安として、実際に転職した場合の手取り額がいくら変わるかは転職前後の手取り比較ツールで試算できます。内定後に年収を交渉する具体的な進め方は転職時の年収交渉の進め方にまとめています。
よくある質問
転職回数の平均はいくつですか?
国の統計では、転職回数そのものの平均値は公表されていません。近い指標として「1年間に転職した人の割合(転職入職率)」を見ると、令和7(2025)年は9.9%(男性9.1%・女性10.7%)でした(厚生労働省「雇用動向調査」)。在籍している労働者のうち約10人に1人が、その1年間に転職を経験している計算です。
30代の転職は多いほうですか?
30〜34歳の転職入職率は男性11.4%・女性13.1%でした。20代前半〜後半(男性14〜17%・女性16〜17%)より落ち着きますが、40代(男性7%台・女性10%前後)と比べるとまだ高い水準です。
転職で年収は上がりますか?
令和7年の転職入職者のうち、前職より賃金が「増加」した人は40.8%、「減少」した人は31.0%、「変わらない」人は25.5%でした。「1割以上の増加」は28.2%、「1割以上の減少」は21.9%です。増加が減少を9.8ポイント上回っています。
何歳まで転職で年収が上がりやすいですか?
年齢階級別に見ると、45〜49歳までは「増加」の割合が「減少」を上回りますが、50〜54歳以降は「減少」が「増加」を上回ります。50代以降の転職は、年収だけでなく働き方やスキルを活かせるかどうかも判断材料にする必要があります。
男女で転職のしやすさに違いはありますか?
20代前半までと60〜64歳・65歳以上は男性の転職入職率が女性を上回りますが、25〜59歳の間はすべての年齢階級で女性が男性を上回っています。