引っ越しの不用品処分|粗大ごみ・引越し業者の引取り・家電リサイクル・不用品回収の費用と使い分け

引っ越しの不用品は、市区町村の粗大ごみ・家電リサイクル・引越し業者の引取り・不用品回収業者の4つから、品物ごとに選びます。新宿区と大阪市は、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目を粗大ごみの対象外と案内しています。粗大ごみは事前の申込みが必要で、手数料は大阪市が1点200円〜1,000円の4区分です。不用品回収業者については、環境省が廃棄物処理法の許可を得ていない回収業者に渡さないよう案内しています。

処分の方法ごとの費用と手間(一覧)

公式サイトに書かれた費用と、手間に関わる注意点を方法ごとに並べます。不用品回収業者の料金は、公表された目安が見当たらないため、このページでは金額を示しません。

方法費用の原文注意点
市区町村の粗大ごみ 大阪市は1点につき200円・400円・700円・1,000円の4区分。新宿区のソファーは1人掛け用900円、2人掛け用1,300円。横浜市は申込時に手数料が確定する 事前の申込みが必要。家電4品目は出せない
家電4品目の引取り リサイクル料金と収集運搬料金がかかる。新宿区の表(令和6年4月1日現在)では、エアコン990円、洗濯機・衣類乾燥機2,530円など 購入した店か、買い替える店に連絡する。収集運搬料金は店が決める
引越し業者の引取り アートは家電リサイクル対象の製品を引取可能。サカイは家電リサイクル法に基づき有料で承る。料金の額は公式に書かれていない 家具などの扱いは各社で違う。見積もりのときに伝える
不用品回収業者 業者の見積もりで決まる。このページでは金額を示さない 廃棄物処理法の許可(一般廃棄物収集運搬業の許可)か市町村の委託が必要

出典:大阪市・新宿区・横浜市・環境省・家電製品協会・アート引越センター・サカイ引越センターの公式サイト(2026年10月2日確認)。表は公式の表示を転記したもので、お住まいの市区町村の案内と違う場合があります。

不用品回収比較センターの公式サイトは、比較表で「可能な限り安く捨てたい人」「処分までに時間がかかってもよい人」は自治体への依頼向き、「今すぐに捨てたい人」「手間をかけずに捨てたい人」「持ち運ぶのが困難な物がある人」は不用品回収業者への依頼向きとしています。

市区町村の粗大ごみ:申込み・手数料・出し方

粗大ごみは、市区町村が有料で収集します。横浜市・大阪市・新宿区のいずれも、事前に申し込んで手数料を納めてから出す流れです。

  1. 横浜市:粗大ごみ受付センターへ、インターネット・チャット・LINEまたは電話で申し込みます。申込時に確定した手数料を納め、収集シール等を粗大ごみに貼って、申込時の日時・場所に出します。品目ごとの手数料は、市の品目一覧で検索する形で、このページには書けませんでした。
  2. 大阪市:インターネット・チャットボット・電話・ファックス・はがきで申し込みます。手数料券(200円・400円・700円・1,000円)をコンビニエンスストア等で買って貼るか、インターネット申込みならキャッシュレス決済も選べます。収集日当日の午前8時30分までに出します。
  3. 新宿区:粗大ごみ受付センターへ電話かインターネットで申し込み、手数料に当たる「有料粗大ごみ処理券」をコンビニエンスストア等で買って貼り、当日の朝に申込時の排出場所へ出します。

同じ品目でも、区分と手数料は市区町村で違います。大阪市と新宿区の公式の一覧から、同じような品目を並べます。

品目大阪市新宿区
ソファー(1人掛け)700円900円
ソファー(2人掛け)1,000円(2人掛け用以上)1,300円
ベッドのマット700円(スプリングマットレス・シングル。ベッド本体は別に1,000円)1,300円(ベッドマット)
自転車400円16インチ未満400円、16インチ以上900円

出典:大阪市「粗大ごみ処理手数料一覧表」(2025年8月6日更新)、新宿区「粗大ごみの処理手数料一覧」(2025年3月4日更新)。大阪市のたんす・本棚は大きさで区分が分かれます。

大阪市は、連携事業者が運営するサービスでリユースできれば、粗大ごみ処理手数料がかからず、最短で当日に引き取ることが可能と案内しています。

家電4品目は粗大ごみに出せない

環境省によると、家電リサイクル法は、家庭用エアコン、テレビ、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機・衣類乾燥機の4品目について、小売業者による引取りと製造業者等によるリサイクルを義務付けています。排出する消費者は、収集運搬料金とリサイクル料金を支払う役割です。新宿区は粗大ごみとして収集できないとし、大阪市も粗大ごみ収集の対象外としています。

  1. 買い替えるとき:新しい製品を買う店に引き取ってもらいます。環境省は、新たに製品を買う場合は、その店と、処分する製品を過去に買った店のどちらに連絡しても引き取ってもらえるとしています。製品を買った店には、購入の時点で引取りを求める必要があります。
  2. 処分だけのとき:処分する製品を買った店に引き渡します(新宿区の案内)。店に引き渡せない場合は、新宿区は家電リサイクル受付センターへの申込みを案内しています。
  3. 自分で運べるとき:新宿区は、メーカーの指定引取場所へ直接持ち込める場合は、収集運搬料金がかからないとしています。
  4. 料金の確かめ方:環境省は、料金を知りたいときは小売業者に電話等で照会すれば分かるとしています。家電製品協会によると、リサイクル料金はメーカー・品目で異なり、収集運搬料金は販売店が定めます。

新宿区の表示では、メーカーが定めて公表した料金はおおむね次のとおりです(令和6年4月1日現在・税込)。最新の額は、引き渡し先に問い合わせてください。

品目リサイクル料金(新宿区の表示)
エアコン990円
テレビ(液晶・有機EL・プラズマ式)15V型以下1,870円、16V型以上2,970円
冷蔵庫・冷凍庫内容積170L以下3,740円、171L以上4,730円
洗濯機・衣類乾燥機2,530円

出典:新宿区「家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の出し方」(2024年4月1日更新)。収集運搬料金は含まれません。ブラウン管式テレビの料金は省略しています。

引越し業者の引取りは各社で違う

引越し業者に不用品の引取りを頼めるかどうかは、公式の表示が会社で分かれます。

  1. アート引越センター:家電リサイクル法対象製品(テレビ・エアコン・洗濯機・乾燥機・冷蔵庫)は、引取が可能で、見積りの際に営業担当者にリサイクルを希望すると伝えるよう案内しています。家具などのご家財や小物類、対象外の家電類は処分引取ができないため、自治体に問い合わせて自分で処分するよう案内しています。
  2. サカイ引越センター:家電リサイクル法の対象外のタンスやソファー等は、市町村の粗大ゴミの収集に出すよう案内しています。そのうえで、委任状をもらって不用品を引き取れるエリアもあるとして、見積もりの依頼時の相談を勧めています。生活ゴミは引き受けられません。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の処分は、家電リサイクル法に基づき有料です。

どちらも、不用品の種類と数量を見積もりのときに伝えるのが前提です。引き取ってもらえない品物は、前の章までの方法で処分します。

不用品回収業者を使うときの注意

引っ越しまでに量の多い不用品を片付けたいときは、不用品回収業者も選べます。家電製品協会は、リサイクル料金がかからなかったり、指定した日時に家まで来てくれたりするメリットがある一方、中には無許可の業者もあるとしています。

  1. 許可を確かめます。環境省は、廃棄物として家電を捨てるときは、廃棄物処理法の許可を得ていない回収業者に絶対に渡さないよう案内しています。家庭の廃棄物を回収するには、一般廃棄物収集運搬業の許可または市町村の委託が必要です。
  2. 「無料回収」「格安回収」の広告に注意します。家電製品協会は、こうした広告を出す不用品回収業者の中には、家電リサイクル法を守っていない業者もあり、トラブルや環境破壊につながることもあるとしています。
  3. 分からなければ市区町村に聞きます。環境省は、家電の処分方法が分からない場合は、まずお住まいの市区町村の廃棄物・リサイクル担当に問い合わせるよう案内しています。大阪市は、大阪市一般廃棄物収集運搬業許可業者への依頼を、粗大ごみ収集以外の方法として案内しています。

不用品回収比較センターは、株式会社Blitzが運営する、複数の不用品回収業者から見積もりを取れる窓口です。公式サイトには、次のように書かれています。

  1. 見積もり:最大5社から見積りを取れます。会員登録は不要で、選べるサービスは不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃・生前整理・空き家片付け・特殊清掃などです。
  2. 費用:公式サイトでは、不用品回収比較センターは無料で利用でき、申込みは任意としています。見積もりだけをお願いすることもできます。
  3. 連絡:依頼してから約3日以内に、見積もりを依頼した業者から電話またはメールで連絡が届きます。
  4. 業者の確認:掲載業者の安全性チェックの実施、口コミの確認、違法行為があった場合の掲載停止を案内しています。

業者が許可を持っているかどうかは、掲載とは別に、見積もりを受けたあとにご自身でも確かめてください。

よくある質問

Q. 引っ越しの不用品は、粗大ごみで出せますか?

A. 家庭から出る不用品は、市区町村の粗大ごみとして出せます。横浜市は一番長い辺が、金属製品なら30cm以上、プラスチックや木製品なら50cm以上のものを粗大ごみとして取り扱うとしています。大阪市は最大の辺または径が30センチメートルを超えるもの、新宿区は一辺がおおむね30cmを超える家具・寝具・電気製品・自転車などが対象と案内しています。家電4品目は対象外です。

Q. 引っ越し当日の朝に、粗大ごみを出せますか?

A. 横浜市・大阪市・新宿区とも、事前の申込みが必要と案内しています。出す日時と場所は、申込みで決まります。横浜市は申込時に確定した日時・場所に、大阪市は収集日当日の午前8時30分までに、新宿区は申込時の排出場所に当日の朝に出します。申込みから収集までの日数は、各市区の案内で確かめてください。

Q. エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は、粗大ごみに出せますか?

A. 新宿区と大阪市は、粗大ごみの対象外としています。家電リサイクル法で、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は、小売業者の引取りとリサイクルが義務付けられているためです。購入した店か、買い替える店に連絡します。お住まいの市区町村の案内する方法もあります。

Q. 引越し業者は、不用品を引き取ってくれますか?

A. 各社の公式の表示は分かれています。アート引越センターは、家電リサイクル対象の製品は引取可能で、家具などは処分引取できないとしています。サカイ引越センターは、家電リサイクル法の対象外の不用品は市町村の粗大ゴミへ出すよう案内したうえで、委任状をもらって不用品を引き取れるエリアもあるとしており、見積もりの依頼時に相談する形です。生活ゴミは引き受けられません。

Q. 「無料回収」をうたう不用品回収業者は、使っても大丈夫ですか?

A. 環境省は、廃棄物として家電を捨てるときは、廃棄物処理法の許可を得ていない回収業者に絶対に渡さないよう案内しています。家庭の廃棄物の回収には、一般廃棄物収集運搬業の許可または市町村の委託が必要です。家電製品協会も、「無料回収」や「格安回収」をうたう広告には、家電リサイクル法を守っていない業者もあるとして注意を呼びかけています。

Q. 不用品回収比較センターの利用に、お金はかかりますか?

A. 公式サイトでは、不用品回収比較センターは無料で利用でき、申込みは任意と案内しています。最大5社から見積りを取れ、見積もりだけの依頼もできます。ただし、実際に業者へ回収を依頼したときの料金は、業者の見積もりで決まります。

参考・出典

※手数料・料金・受付方法は、各公式サイトの2026年10月2日時点の表示です。お住まいの市区町村や契約先の案内で、最新の内容をご確認ください。

運

会社員の計算帳 運営事務局

本サイトは個人が運営する情報提供サイトです。労働・税金・社会保険について、厚生労働省・国税庁・金融庁などの公開情報をもとに記事を編集・公開しています。お問い合わせは お問い合わせフォーム よりお願いします。